大阪名物,関西名物

グルメ必見、とっておきの名著をご紹介します!
「新版 大阪名物 なにわみやげ」と「関西名物 上方みやげ」です。

筋金入りの関西人の著作家、井上理津子さん、団田芳子さんのお二人が、「これぞ、大阪みやげ、上方みやげと胸を張って自慢できるものばかり」を集め、それぞれの魅力的な文章で、掲載商品のみならず、そのお店や商品の成り立ち、ご主人のひととなり、佇まいまでを見開きページで紹介していて、とても読みやすく、ホントに面白い本です。

大阪名物,関西名物

吟味されつくした本物の名物情報を満載した上、語り口が見事に違う二人の巧者の文章を読むだけでも美味しい、そんじょそこらのグルメ本では絶対に味わえない贅沢な本です。

大阪名物の前書きにもありますが、そもそものきっかけ(旧版「大阪名物」2006年)は、大阪駅、新大阪駅、伊丹空港、関西国際空港のお土産ベスト3が、赤福、八つ橋、神戸プリンだったことを知って唖然とし、「くいだおれ大阪」に名物がないはずがないと「ほんまもん大阪名物」一所懸命に探して、大量生産品ではない手作りの逸品を中心に600点もの商品を、客として実際に訪問し、実食し検討を重ねておよそ70点にまで絞り込んだというのですから、目も耳も足も舌も胃袋も脳みそも総動員、ビックリ仰天の妥協を許さぬ「がんこ職人」のような作り方をした本なのです。

大阪名物,関西名物

清左衛門が登場している姉妹版「関西名物」の方も、事前の調査の段階で900点にまで絞り込んだ商品たちを、すべて客として訪問し実食してから(900ですよ、900〜!)掲載商品を67点にまで絞り込んだというのだから、一冊の書籍の中に、職人肌の私もほんとに呆れるほどの「ものづくり魂」がこもっています。
(それにしても、「贅沢茶漬」がセレクションから落ちなくて良かった〜。神様、ありがとうございます!)

この辺の裏話を、今は大変親しくしていただいてる団田芳子さんに伺ってみると
「すべての候補を実際に買ってきて、『今日は神戸洋菓子の日』とか『今日は京都ご飯の友系を』とかテーマを決めて、食べ比べ試食をした」そう‥。
ほんとにほんとにやったんだ。

その「熱」は、取材される側にも、そこはかとなく伝わってきました。通りいっぺんじゃない感じが‥。

「もう試食は、させていただきましたので、インタビューに伺いたい」と出版社の方から取材の依頼を受け、参考までに旧版「大阪みやげ」のある見開きページをファックスしてくださいました。
たしか、どこかのお寿司のページだったような気がしていますが、「え〜、すっごい、よくない?この本?」と、ちょっと小躍りした記憶があります。

清左衛門の取材・執筆担当は、井上理津子さん。人物インタビュー、ルポを中心に、現在は東京で活躍中の気鋭のフリーライターです。
はっきりとは記憶していないけれど、とても気さくな井上さんと店先で相当な時間、和やかに楽しくお話していた記憶があります。
お店を始めた経緯、原材料、商品に対するこだわりなどなど‥。
「ほんまに美味しいわ〜、値段だけは気に入らんけど‥」って、親しみを込めて何度か言われちゃいました‥。(ギクッ!)

こういうじっくりとした取材に基づいてプロフェッショナルのライターに書いていただけるのはほんとにワクワク嬉しい事です。面白いのは、インタビューされる私自身は、多分毎回ほとんど同じ内容を答えているのに、それぞれのライターによって、スポットをあてるところがかなり違ってくることです。

大阪名物,関西名物

井上さんは、清左衛門の「家庭的」なところにアクセントを置いて書いてくださいました。これは、今までは少ない切り口だったけど、そこ来ますかって感じで、嬉しかった。何しろ、清左衛門が密かに目指しているのは、「洗練されているけど、素朴」な「プロが作る家庭料理」なんですから‥。家庭では絶対にそこまで出来ないわという高いレベルの拘りを持ちながらも、家庭的で自然で飾らない「ほっとする毎日の味」を作りたいと思っているのです。

私は、この、おもいっきり気合の入った単行本の出版を心待ちにしていました。取材を受けても、忘れていることも多いのですが、この本だけはとても気になっていました。

それなのに、それなのに、待てど暮らせど、一向に出版される気配すらな〜い。

「あんなに丁寧にセレクトして、悠長に作ってる出版社だから、多分倒産しちゃったんだ‥」と思いこんでいました。
実際には、東北大震災という大惨事が発生し、長らくグルメ本の発行を躊躇していたということでした‥。わかります〜。私も震災後、放射能の恐怖を感じながら生活している方がいる同じ日本の中で無添加純正なんて贅沢なことをいっていいのかしらってちょっと悩みましたもん。

さて、団田さんを通じてお友達になったグルメのお歴々の皆さんは、この名物本を日夜、携帯・愛読し、全アイテム制覇され、あるいは制覇を目指していらっしゃいますが、出不精な私は、もっぱら読むのが楽しく、お二人の名調子に乗せられてすっかり味わった気になっているだけです。

大阪名物,関西名物茶の菓かいや関西名物,大阪名物

それでも、お馴染みあるいは記憶に残る品々が、かなりの数にのぼる(上の写真は関西名物からひろったごく一部です)のは、古くからの名実備わった品物が掲載されていることに加えて、考えてみると、たいていは清左衛門のお客様がお土産に持ってきてくださったものだからです。いつも「うちのお客様はお洒落な美味しいものをご存知だわ〜」って感心していたけど、みんなココにちゃんと載ってるじゃない。その上、確かなものづくりをされていて、日頃から尊敬し、愛用しているお店のものも入ってるし‥。

というわけで、一味違う「大阪、関西みやげ」を探している方、または自分のために美味しいものを探している方は、この2冊を調達の上、美味行脚して召し上がってみてください。もちろん全部が全部同じ調子でご自分の好みに当てはまるわけでもないでしょうけど、2冊合わせて、1500ものアイテムの中から美食のプロとも言える人たちが実食して、絞り込んだものたちです。ぜひ、参考にしてみてください!

清左衛門でも、調達できますのでどうぞご利用くださいませ!!

「新版 大阪名物」 井上理津子、団田芳子著 創元社 ¥1300(本体)
「関西名物」    井上理津子、団田芳子著 創元社 ¥1300(本体)

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