元揃いと長切

原材料の調達困難を嘆く「おまえもか…。」シリーズ。
今回は、昆布!
とうとうその日が来てしまいました。

覚えていらっしゃると思いますが、おととし(2016年)「ポテトチップ台風」がありましたよね。北海道のじゃがいもが被害を受けて、ポテトチップスが販売休止になった、あの台風。あの台風で、道南の海の中も引っ掻き回されて、大事な天然真昆布の芽が全部流されちゃった。天然の真昆布は2年以上しっかり育った昆布のことをいうので、しばらくは採れないのです。今年も多分、難しいでしょうね…。

清左衛門が、ずーっと愛用してきたのは向かって左の2本。
川汲(かっくみ)産の天然元揃昆布一等。
奥井海生堂の奥井隆社長が、「清左衛門におすすめする」といってくださってからず〜っと使い続けてきた最高級品です。
それがこの2本で終ってしまうのです。

昨年の晩秋だったかな、奥井海生堂の担当者、中川さんから連絡がありました。
中川さん「お聞き及びとは思いますが、道南産真昆布がまったく採れなくて、今の在庫で終ってしまいます。」
私   「不漁とは聞いてたけど、ちょっとだけでもなんとかならないの?」
中川さん「それが、1本分も採れなかったんです。」
私   「え〜っうそ〜。とにかく今ある分は絶対よそに売らないでね!」
中川さん「絶対売りません」
私   「ほかもあたってみて、同じレベルの天然真昆布を揃えて〜!お願いだから」

で、なんとか確保してもらったのが、「長切昆布」
同じ真昆布ですが、元揃い昆布とは、体裁の違う昆布です。

元揃い昆布は、下の写真のように、長いまま昆布を折り曲げて梱包。

長切り昆布は、下の写真のように、切りそろえてあります。

初めて見ましたが、堂々たる風貌。まだ使ってませんが、きっと美味しいと思われる雰囲気です。
奥井海生堂さん、ありがとうございます〜。

とはいえ、つなぎで調達してくださった天然真昆布も、次の元揃い昆布の収穫が見込める来年までに十分な量ではありません。どうしよう〜〜。

中川さんによると、「黒口浜」は天然真昆布があるんですが、何年か前から、加工方法が変わって伸ばしてないんです、とのこと。
「黒口浜」天然真昆布は、ずっと以前に清左衛門も使ったことがあるしっかりした昆布ですが、伸ばしてないと塩昆布にはできません。伸ばさないで出荷するのには、やはり人手不足が関係していそうですが、白口浜が採れない間だけでもなんとか対応してくれないかなあ。

黒口浜が無理な場合(というか、多分難しい)、長切昆布終了とともに、養殖昆布に変えざるを得ません。

気迫と意地があれば、望みの原材料が手に入る時代は、終わりつつあるのかもしれません。

評価の定まったどこの何々って指定してそれなりのお金を出せばなんとか入手できる時代から、入手できる中のベストをその都度確認して選んでいく、っていう感じにどんどんなってくのでしょうね。

まあ、面白いといえば面白い!
これからも頑張って、素晴らしい原材料を仕入れ続けたいと思います!

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